2011年9月アーカイブ

実際、テストを行なってみると、本当に全力でブレーキを踏める人は100人に1人ぐらいしかいません。

つい、いつもの中古トラックの調子で緩やかにブレーキペダルを踏んでしまうのです。

しかし、これではクルマの持っている制動能力を充分に生かしきれません。

ABSがついていればロックの、心配はないのですから、とにかく「危険を感知したら躊躇せずに力いっぱいガツンとブレーキを踏む」ことが重要であり、またそれができるかどうかが、危険回避の第一勝負なのです。

そして、ブレーキペダルに例の振動が伝わってきたら、あとは全神経をハンドル操作に集中して危険を避けるための努力をします。

これが、ABSつきのクルマだけが持つ有利さであり、ドライバーに課せられた第二の勝負です。

そして、ABSのメリットを最大限に引き出すテクニックは、ABSを信じて、「危ない!!」と思ったら、とにもかくにも迷わずブレーキを思い切り踏みつけることです。

これは、パニックブレーキを踏むこととは意味が違います。

私がここでいいたいのは、「危ない!!」と判断してからブレーキを踏み始めることに迷わない、つまり制動力を最大値まで引き上げるのに要する時間を短縮することの重要性です。

一般中古車トラックドライバーの場合、タイヤのロックが起きるほどの急ブレーキをかける機会は、そうそうあるものではありません。

したがって、右足は何千、何万回と繰り返してきた「優しく踏むプレーキ」に慣れてしまっており、自分では意識していなくてもブレーキペダルを踏む足の勢いが不足し、最大の制動力を引き出すまでにコンマ何秒かの遅れが出てきてしまいます。