しかし、タイヤがロックした状態での制動距離と、ABSが作動した場合の制動距離はほとんど同じなのです。
ABSの主目的は、あくまでハンドルの利きを確保することにあります。
ですから、ABSがついているから雨の日でも安心だという過信は禁物で、制動距離は路面が乾いているときと比べて確実に伸びます。
そもそもブレーキ能力とは、タイヤと路面との摩擦係数によって決まるもので、ABSとてそんな物理法則を覆すことはできません。
ABSがついていようがいまいが、雨や雪で路面が滑りやすいときは、車間距離を十分にとる必要があります。
そのことを頭に入れたうえで、次にABSつきの中古トラックの運転術について、考えていきたいと思います。