2011年8月アーカイブ

初めてABSつきのトラック中古車を買った人、あるいは、いままで蔑もABSが作動するような急ブレーキを踏んだことがないという人は、とくに注意が必要なのですが、センサーがタイヤのロックを検知してその情報をコンピュータが処理してABSが作動すると、ブレーキペダルにガクガクという小刻みな振動が伝わってきます。

経験がない人は、それに驚いてブレーキから足を離してしまいがちなのですが、これは機械がブレーキを踏んだり離したりしているために起こる振動で、故障ではありません。

この振動は、技術的にはなくすことも可能なのですが、「ABSがいま利いているんだ、危ない状況なんだ」ということをドライバーに警告するため、むしろ意図的に振動を伝えるようにしてあるのです。

だから、ガクガクという振動が起こっても、決してブレーキから足を放してはいけません。

しかし、タイヤがロックした状態での制動距離と、ABSが作動した場合の制動距離はほとんど同じなのです。

ABSの主目的は、あくまでハンドルの利きを確保することにあります。

ですから、ABSがついているから雨の日でも安心だという過信は禁物で、制動距離は路面が乾いているときと比べて確実に伸びます。

そもそもブレーキ能力とは、タイヤと路面との摩擦係数によって決まるもので、ABSとてそんな物理法則を覆すことはできません。

ABSがついていようがいまいが、雨や雪で路面が滑りやすいときは、車間距離を十分にとる必要があります。

そのことを頭に入れたうえで、次にABSつきの中古トラックの運転術について、考えていきたいと思います。